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ESOTERIC - ESSG-90197/99(SACDソフト3枚組 チャイコフスキー:交響曲第4番・第5番・第6番「悲愴」)《JP》【完売】

商品コード : ESSG-90197
製造元 : ESOTERIC
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繊細かつワイドレンジなサウンドが完璧に捉えた、最晩年のカラヤンによる究極のチャイコフスキー。
 
ESOTERICならではのこだわりのSuper AudioCDハイブリッド・ソフト

オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super AudioCDハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で確固たる評価をいただいているESOTERIC名盤復刻シリーズ。
発売以来LP時代を通じて決定的名盤と評価され、CD時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤を高音質マスターからDSDマスタリングし、世界初のSuper AudioCDハイブリッド化を数多く実現してきました。
当シリーズでもカラヤンの録音はこれまで多数取り上げてまいりましたが、今回は2018年に発売したブルックナーの交響曲 第8番に続き、カラヤン最晩年のウィーン・フィルとのデジタル録音から、チャイコフスキーの交響曲 第4番・第5番・第6番の3曲を、世界初Super AudioCDハイブリッド化として発売いたします。しかも1曲の交響曲の中でディスクが分かれないよう、3曲をそれぞれ1枚に収めるという贅沢なカップリングによる3枚組です。
 
最晩年のカラヤンの音楽の深化

1980年代に入って、クラリネットのザビーネ・マイヤーの首席採用を巡る対立を発端に、終身芸術監督を務めていたベルリン・フィルとの関係がこじれはじめた最晩年のカラヤンは、ウィーン・フィルとの関係をより深めるようになりました。持病の腰痛が悪化し、指揮台に高めの椅子を固定して、そこに腰かけて指揮せざるを得なくなり、トレードマークだった「目を閉じたまま、流麗な棒さばきでオーケストラを操る」颯爽とした指揮ぶりは見られなくなったものの、オーケストラを統率する強靭な精神力には微塵の衰えもなく、逆にその肉体の不自由さがカラヤンの音楽作りにそれまでになかったある種の奥行きと深みを加えるようになりました。
 
綿密な映像収録とリンクしたオーディオ・ソフトの制作

そんな時期にカラヤンは、自ら設立したテレモンディアル社による映像ソフトの収録に全精力を注ぐようになります。それまでのユニテル社でのフィルム収録ではなく、ビデオテープを使った映像は、鮮明さに加えて音と映像のシンクロの精度を大幅に向上させることになり、自らの主要レパートリーをこの新しいテクノロジーによって、家庭で再生可能なソフト制作を目的に、改めて収録しなおすという大プロジェクトがスタートすることになりました。通常の演奏会の中継スタイルという体裁を取りながらも、実のところは数日にわたるセッションを組み、綿密に計算されたカメラワークによって収録された映像は、カラヤン自身の監修のもとで編集され、さらにその映像の音声部分の収録にはドイツ・グラモフォンのスタッフが担当するという盤石の布陣が採用され、当時としては最新のデジタル・ソフトだったCDというフォーマットによるオーディオ・ソフトとして発売されることになりました。ベルリン・フィルとはベートーヴェン、ブラームス、R.シュトラウスなどの交響曲・管弦楽曲が、そしてウィーン・フィルとは声楽曲やスラヴ〜ロシアのレパートリーが収録されることになりましたが、ウィーン・フィルとの最初のプロジェクトとなったのがチャイコフスキーの後期三大交響曲でした。まず1984年1月の第5回定期公演の前後でまず第6番「悲愴」が収録され、同年3月に第5番、そして9月に第4番が収録されています。第5番と第4番は「TVコンサート」と銘打って公開演奏も行われています。
 
生涯をかけて取り組んだチャイコフスキーの総決算

チャイコフスキーの後期三大交響曲は、カラヤンが複数の録音を残したことで知られています。特に第6番「悲愴」は、カラヤン最初期のSP録音に始まり、このウィーン・フィルとの1984年盤まで7種類もの正規録音を残しており、これはブラームスの交響曲 第1番と並び、カラヤンが再録音を繰り返した回数としては最も多いものとなりました。第4番は6種、第5番は5種とやはり多く、録音テクノロジーの変化・進化があるたびに、定点観測するように自らの解釈を記録し続けたカラヤンの執着ぶりがうかがえます。ウィーン・フィルとの演奏は、いずれもカラヤンにとって生涯最後のセッション録音となったものですが、それまでの録音と決定的に異なるのは、深いビロードのような光沢を湛えたウィーン・フィルの濃密な響きを最大限に活かし、雄大なスケールで作品の構成感を描きつつ、細部までに血の通った表現を実現させている点でしょう。全盛期ほど肉体の動きが機敏ではなくなってきたカラヤンの意図を巧みにくみ取って、それを積極的に現実の音にしてゆくウィーン・フィルの自発性が際立った演奏ともいえるでしょう。ベルリン・フィルでは時に人工美が目立つ傾向もあったカラヤンですが、これらウィーン・フィルとの演奏では、作品の感情の豊かさが大きくクローズアップされています。またこれらはカラヤンにとってチャイコフスキーの交響曲における初の(そして結果としては唯一の)デジタル録音であり、当初からCDというメディアでの発売を想定して収録された点でも、それ以前の録音とは大きく意味合いが異なるものでした。チャイコフスキーの有名な肖像を異なる背景の中でデジタル処理したディーター・シュライフェンバウムによるアルバム・デザインもそうした意味合いを強調するかのような秀逸なものでした。
 
最高の状態でのSuper AudioCD ハイブリッド化が実現

ウィーン・フィルの本拠地ムジークフェラインザールでの収録を手掛けたのは、1970年代のEMI録音に始まり、その後カラヤンの録音の専任プロデューサーとなったミシェル・グロッツと、ヴェテラン・エンジニア、ギュンター・ヘルマンスのコンビ。この時期のカラヤンの録音に共通する、左右の広がりと深い奥行きを備えた音場の中で、繊細さの感じられる減額パートと豪壮な金管の響きを据えていくバランス作りですが、音楽の主要パートを映像できっちりと捉えてゆくカラヤンの映像演出の意図を組んでのゆえか、木管や金管のソロが明確にピックアップされてミキシングされているのが印象に残ります。初出時からLPとCDで同時発売され、さらにOriginalImageBitProcessingでのリマスタリングによる再発売もされていますが、今回は初めてのDSDリマスタリングとなります。今回のSuper AudioCDハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、DAコンバーターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整されたESOTERICの最高級機材を投入、またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。
 
■「芯からの緊張感が漂い、心が震えるほどに訴えかけてくる」
「この交響曲 第5番では、従来のような必要以上の緊張感というか、神経質さが影を潜めて、くつろいだ表情がうかがえるようである。拍節を正確に保ちながらも、遅い部分は心持ち遅く、速い部分はやや速くといった、テンポとリズムにコントラストをつけているのが、新録音の特色といえるかもしれない。しかも表現のダイナミック・レンジが広がり、スケールが大きくなっているのは、カラヤンの円熟を示しているといっていい。ウィーン・フィルもこうしたカラヤンのスタイルに俊敏に反応して、きめの細かいアンサンブルとダイナミックなサウンドで鳴り切っている。」
(日本初出盤のライナーノーツ、1985年)

「このレコードで聴ける交響曲 第6番の演奏は、これまでのカラヤンの指揮したいずれの録音にもまして、重く、暗い響きによっている。なかでも、特に際立っているのが、金管楽器の、まさに打ちひしがれたといった表情の響きである〈悲愴〉の愴の字は、いたましいという意味の字であるが、金管楽器によってもたらされる響きは、いたましさにたえかねた人の叫びのようにも感じられる。(・・・)これまでのカラヤンはこのシンフォニーでここでのようにリズムを強く刻んだことはなかった。〈悲愴〉交響曲という音楽作品の肌より骨を重く見て、これまでのカラヤンの美意識をもってすれば押しつけがましいと言えなくもない、強く、しかも濃い表現によって、この演奏を展開している。」
(日本初出盤のライナーノーツ、1985年)

「カラヤンは老いてますます盛んである。交響曲 第4番は実に6度目の録音だが、以前の盤を上回る大迫力である。ウィーン・フィルとの演奏で、いわば〈老いらくの恋〉ともいうべき燃焼が感じられる。解釈のコンセプトに新しさは期待できないものの、カラヤン芸術の最良の結晶を聴くことができる。」
「交響曲 第6番はカラヤン7回目の録音だが、これは過去6回のいずれをも超える名演である。芯からの緊張感が漂い、音質の抜群の良さもあって心が震えるほどに訴えかけてくる。曲頭の第1楽章序奏部では未聞の響が慄然と響いているし、それがフィナーレのコーダにこだまして、深い悲しみの淵に聴く者の心を沈めてしまう。レコードで体験することのできる最高の感動がここにはある。」
(レコード芸術・別冊『クラシックCDカタログ89〈前期〉』、1989年)

「交響曲 第6番の出だしからして、ふと(カラヤンが得意とする)シベリウスを連想させるような響きがする。明らかにそれまでの録音では聴かれなかった、深く、あたたかで、しかも神秘感をまとった響き。いうなれば、この演奏には室内楽にも相通じる親密さが通っている。音色にも歌い口にも、何とも知れぬ魂の自在さと縹緲たる詩趣とはあふれているのである。しかもそのことによって、音楽のスケールは少しも小さくなっていないし、築き上げられた格調が崩れているわけでもない。かえって、カラヤンはここに初めて〈無限〉をつかんだとさえ、私は聴く。」
(『カラヤン全軌跡を追う』、1996年)

「(交響曲 第5番での)作品を知り尽くしたカラヤンの指揮は、構えにゆとりがあり、作品の全体像を俯瞰して見据えるような恰幅の豊かさを醸し出している。しかしその背後には時に見てはならぬ世界に聴き手を誘うような不気味な瞬間もあり、第1楽章冒頭など、尋常ではない経験に浸らせてくれる。それはこのカラヤンの演奏だけで知り得るチャイコフスキーの怖さであり、背筋が寒くなるほどである。ウィーン・フィルを得たことで演奏は確かにしなやかさを増したが、深い影がさす暗い響きは、ふとカラヤン晩年の孤独感すらうかがわせて興味深い。」
「(交響曲 第6番での)万感の思いを込めた、まことに彫り深く急進的なその表現を聴いていると、どうしてもそう考えたくなってしまう。しかしそうした渾身の演奏であるにもかかわらず、その音楽はあくまでしなやかで、表現を詰めたが故にそこに淀んだ澱を残すことがない。さすがにカラヤンであり、VPOの柔軟な反応力というべきである。特に終楽章における求心力と切々として深く強い表現は、凄絶なまでの美しさに貫かれており、聴き終わった後も一層深い沈黙と感動を呼び起こさずにはおかないだろう。」
(『クラシック不滅の名盤800』、1997年)

「(交響曲 第5番の)第1楽章冒頭の疲れたような表情は主部に入っても晴れることがなく、常に陰影をたたえている。第3楽章に束の間の安息を見出すものの、終楽章もまるで勝利なき凱旋を行うよう。でもそこには溌溂としたカラヤンとは全く別の、人間味あふれる感動が充溢している。」
「交響曲 第6番の持ち味であるセンチメンタルな情念を、カラヤン流に流麗極まりなく再現しているのは当然のことながら、以前の諸録音と違っているのは、美しく整えられた響きの内側に、一種の暗さ、憂愁が一層鮮明になって漂っていることである。通俗に堕する一歩手前で踏みとどまり、作品に緊張感をもたらし、奥行きを加えて深みをも実感させてくれる。カラヤン晩年の心境をウィーン・フィルが余さず映し出して見事。」
(『ONTOMOMOOKクラシック名盤大全交響曲編』、1998年)

「(交響曲 第5番は)晩年のカラヤンの特徴が顕著に示された演奏といえる。深く刻み込まれた陰影が特徴的で、フィナーレでも勝利の凱旋の雰囲気からは程遠い。まるで作曲家の憂いと指揮者の晩年の思いが共鳴したような演奏。この作品の隠された一面を明らかにする名演といえる。」 (『クラシック不滅の名盤1000』、2007年)
 
収録曲 / 詳細
 
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
DISC 1
● 交響曲 第4番 へ短調 作品36
 [1] 第1楽章:アンダンテ・ソステヌート〜モデラート・コン・アニマ〜モデラート・アッサイ、クアジ・アンダンテ〜 アレグロ・ヴィーヴォ
 [2] 第2楽章:アンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーネ
 [3] 第3楽章:スケルツォ、ピッツィカート・オスティナート〜アレグロ
 [4] 第4楽章:フィナーレ(アレグロ・コン・フォーコ)
 
DISC 2
● 交響曲 第5番 ホ短調 作品64
 [1] 第1楽章:アンダンテ〜アレグロ・コン・アニマ
 [2] 第2楽章:アンダンテ・カンタービレ、コン・アルクーナ・リツェンツァ〜モデラート・コン・アニマ〜アンダンテ・ モッソ〜アレグロ・ノン・トロッポ〜テンポ・プリモ
 [3] 第3楽章:ヴァルス(アレグロ・モデラート)
 [4] 第4楽章:フィナーレ(アンダンテ・マエストーソ〜アレグロ・ヴィヴァーチェ〜モルト・ヴィヴァーチェ〜モデラート・ アッサイ・エ・モルト・マエストーソ〜プレスト)
 
DISC 3
● 第6番 ロ短調 作品74《悲愴》
 [1] 第1楽章:アダージョ〜アレグロ・ノン・トロッポ〜アンダンテ〜モデラート・モッソ〜アンダンテ〜モデラート・アッサイ〜 アレグロ・ヴィーヴォ〜アンダンテ・コメ・プリマ〜アンダンテ・モッソ
 [2] 第2楽章:アレグロ・コン・グラツィア
 [3] 第3楽章:アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
 [4] 第4楽章:フィナーレ(アダージョ・ラメントーソ〜アンダンテ)
 
詳細
 録音 1984年 9月17日〜24日(交響曲 第4番)
1984年 3月13日〜22日(第5番)
1984年 1月10日〜16日(第6番)、ウィーン、ムジークフェラインザール
 初出 交響曲 第4番415 348-2(1985年)
交響曲 第5番415 094-2(1985年)
交響曲 第6番415 095-2(1985年)
 日本盤初出
 (LP と同時発売)
交響曲 第4番 F35G50235(1985年 10月25日)
交響曲 第5番 F35G50073(1985年 6月25日)
交響曲 第6番 F35G50043(1985年 6月10日)

商品の画像について

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