ムジークフェラインに響きわたる黄金のウィーン・フィル・サウンド。
LPレコードで味わうバルビローリによる最美のブラームス演奏
その真の輝きがこれほどだったとは!
バルビローリ晩年の豊潤なブラームス、名演が数多い第2番の中でも最も情緒的陰影の濃い演奏をLPレコードで!「Esoteric Mastering」によるリマスターでリリース。
ESOTERIC「名盤復刻シリーズ」アナログレコード 2作品発売
ESOTERIC(エソテリック)は、「ESOTERIC名盤復刻シリーズ」アナログレコード2作品を発売いたします。ESOTERIC独自の技術を駆使して開発した「Esoteric Mastering」によるリマスタリングと、拘り抜いたカッティング作業により、「アナログ新時代」を告げる作品に仕上がっています。
バルビローリ晩年の豊潤なブラームス、名演が数多い第2番の中でも最も情緒的陰影の濃い演奏をLPレコードで!
サー・ジョン・バルビローリ(1899-1970)は第2次大戦後、イギリスのハレ管弦楽団の常任指揮者として同団の黄金時代を築き上げたイギリスの名指揮者で、その耽美的なまでに情感あふれる演奏でいまだに多くの音楽ファンの心をつかんでいます。祖父と父はミラノ・スカラ座でヴァイオリン奏者として活躍、1890年代にロンドンへ移住したイタリア系イギリス人、1924年から指揮者としての活動を開始しました。SP時代から録音には積極的で、生涯にわたって数多くの録音を残していますが、戦後のステレオ時代では、シベリウス、マーラー、エルガー、ヴォーン・ウィリアムズらの交響曲・管弦楽曲が代表的な名盤として知られている、LP時代の花形指揮者と言えるでしょう。
1964年にベルリン・フィルと録音したマーラーの交響曲第9番と並んで、バルビローリのディスコグラフィの中でも別格の輝きを放っているのが、1966年から翌67年にかけて収録され、ウィーン・フィルとの唯一の録音となったブラームスの交響曲全集です。その中でも第2番は他の交響曲と比べ、圧倒的に録音の回数が多い、彼にとっても思い入れの深い作品でした。当アルバムはウィーン・フィルとの共同作業により、その美感を最大限に引き出した交響曲第2番と大学祝典序曲を収めたものです。交響曲冒頭の低弦〜ホルン〜木管の掛け合いの惚れ惚れするような美しさ、第2主題を導入する情感に濡れたチェロ、展開部の雄渾な立体感、そしてコーダの沈み込んでゆく夕映えの響きなど、第1楽章だけでも聴き所が満載です。
ウィーン・フィルとしてもシューリヒト、クーベリック、ケルテス、ベーム、バーンスタイン、ジュリーニと一定期間を置いて第2番の名盤を残していますが、それらの中でも最も情緒的陰影の濃い演奏がこのバルビローリ盤といえます。
「ブラームスの田園」と呼ばれた明るくさわやか、美しい旋律の第2番
完成まで数十年の歳月を費やした第1番に比べて、この第2番は1977年、わずか4ヶ月の間に一気に書き上げられました。明るくてさわやか、美しい旋律が淀みなく流れるブラームスのもう一つの姿が現れた作品、それが第2番だと言われています。1877年から79年にかけては最も創作活動を盛んに行なった時期でした。夏をオーストリア南部のヴェルター湖畔の景勝地ペルチャッハで過ごし、そこで書かれた本作はその土地の風景を思わせるようなイメージもあり、作曲中にウィーンの批評家ハンスリックへの手紙に「とても明るく好ましい響きがします」と書いたように、15年を要した劇的で重厚な第1番とは対照的に明るく豊かな情感があふれ、旋律も親しみやすいため「ブラームスの田園」とも呼ばれました。全楽章が長調で書かれながら豊かな陰翳をたたえ、冒頭にチェロとコントラバスが提示する3つの音、D−C♯−D(ニ-嬰ハ-ニ)を基本動機に緊密に構築され、全曲に統一感をもたらせた傑作です。
大学祝典序曲は交響曲第2番と第3番(1883年)の間の1880年の夏にザルツカンマーグートの保養地バート・イシュルで作曲されました。この明るい快活な序曲をブラームスは「陽気なスッペ風のポプリ(接続曲)」と呼んだように、自由なソナタ形式にドイツの学生歌「われらは立派な学舎を建てた」、「祖国の父」、「狐の歌」に手を加えて巧みに挿入し、最後を広く親しまれている「ガウデアムス(喜びの歌)」で締めくくっています。
ムジークフェラインに響き渡る豊麗な音楽を見事に描ききった名録音
有名なウィーンのムジークフェラインザールは響きが多く、観客を入れないセッション録音には難しいホールとして知られていますが、このバルビローリのブラームスは、EMIの典型的なコンサート・プレゼンス的バランスで、ホールに響き渡る豊麗な音楽を余すところなく、かつ適切に捉えています。艶のある弦楽パート、チャーミングな木管群、コクのあるウィンナ・ホルンや金管が、見事に溶け合いながらも明晰さを失わずに再現される様は、エンジニア(エルンスト・ローセ)の絶妙なミキシングの手腕の賜物と言えるでしょう。
なお、レコーディング・プロデューサーは大ヴェテラン、ロナルド・キンロック・アンダーソン(1911-1984)が務めています。EMIの60年代中期を代表する人物でバルビローリの録音の殆どが彼の手によるものです。バルビローリ没後も未亡人とともに音楽救済事業を推進し、ロイヤル・アカデミー・ミュージックにバルビローリ・ルームを創設するなど、バルビローリの偉業を残すことにも尽力した人です。
アナログレコード専用に新たにリマスタリングを行いました
オリジナルマスターより「Esoteric Mastering」にて、新たにアナログレコード専用のマスタリングを行いました。入念に調整されたESOTERICの最高級機材Master Sound Discrete DACとMaster Sound Discrete Clock、MEXCELケーブルを惜しげもなく使用し、徹底して高音質化を目指したマスターを作成しました。アナログ・カッティングは、ミキサーズラボ社にて、アナログ最盛期の名機、ノイマン社製カッティング・レースVMS80を使用しました。同機は西ドイツで製造され、現在日本国内では2台しか稼働していません。ミキサーズラボ社のご協力を得て、カッティングルームに「Esoteric Mastering」の機材を持ち込み、出力をノイマン社製カッティング・コンソールSP79Cにダイレクトに接続。コンソールのイコライザーを使わずに、「Esoteric Mastering」サウンドをそのまま、カッティング工程へ送り込みます。
カッティングは、ミキサーズラボ社のカッティング・エンジニア 北村勝敏氏。匠の手腕をマスター盤に注ぎ込んで頂きました。現在では、レコード・プレス用のマスター盤カッティングのみで、試聴のためだけにラッカー盤をカッティングする事は稀ですが、エソテリックでは音質を追及するため、コンソールへの伝送方式を変えながら複数のラッカー盤を作成しました。作成した複数のラッカー盤は、エソテリック・マスタリング・センターへ持ち帰り、ESOTERICのアナログターンテーブルGrandioso T1で試聴・音質確認を行い、最適な伝送方法を決定しています。徹底してアナログの音にこだわりを込めて作成し、オリジナルマスターのもつ情報を伸びやかなサウンドでアナログレコード化することに成功しました。
「情感に身を任せ、陶酔境に浸りながらうたう耽美的なロマンの世界」
「この曲の叙情的な性格をバルビローリほど徹底して表現した例はないだろう。ウィーン・フィルの柔らかな音色と豊かな表現力を最大限に活用し、ときにはほとんど止まらんばかりの遅いテンポでたっぷりと歌いながら展開する演奏は、非常にユニークで魅力的である。」
『レコード芸術編・名曲名盤300 NEW』 1990年
「それぞれの楽章はほとんどみなワン・テイクで録られたというが、流れのいい演奏で小細工したところなど微塵もなく大河小説を読むような気分になる。晩年のバルビローリの特徴として相対的にテンポは遅く、情感に身を任せ、陶酔境に浸りながらうたう耽美的なロマンの世界である。ディテールに耽溺する箇所も少なくないが、これを否定するとサー・ジョンの世界は消沈してしまう。VPOとの貴重な最初で最後の出会いである。」
『レコード芸術別冊・クラシック・レコード・ブックVOL.1 交響曲編』1985年
「ブラームスの第2番の最も美しい演奏は、この1枚である。端々しく、しなやかで豊かに「歌う」演奏は素晴らしい。ブラームスがスコアのあらゆる音符の中に込めた情感・感情・情緒を読み取り、それをオーケストラの豊かなカンタービレによって具現してみせる。その流麗で豊かに息づく音楽は、ブラームスの構築性以上に、情緒面での深い味わいを見事に描き出している。真にロマンティックな味わいを湛えたブラームス解釈である。」
『クラシック名盤大全・交響曲編』1998年
[収録曲]
◇ヨハネス・ブラームス(1833〜1897)
交響曲 第2番 ニ長調 作品73 / 大学祝典序曲 作品80
| [Side A] |
| 交響曲 第2番 ニ長調 作品73 |
| [1] |
第1楽章:Allegro non troppo |
| [2] |
第2楽章:Adagio non troppo – L’istesso tempo, ma grazioso |
[Side B]
|
| [1] |
第3楽章:Allegretto grazioso (Quasi andantino) – Presto ma non assai – Tempo �� |
[2] |
第4楽章:Allegro con spirito |
| [3] |
大学祝典序曲 作品80 |
[詳細]
指揮:サー・ジョン・バルビローリ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
| 録音 |
1966年12月7〜9日(交響曲第2番)、1967年12月6〜8日(大学祝典序曲)、ウィーン、ムジークフェライン 大ホール |
| LP初出 |
EMI HMV ASD2421(交響曲第2番)、EMI HMV ASD2433(大学祝典序曲)(1969年) |
| 日本盤LP初出 |
EMI ANGEL AA8442(交響曲第2番)、EMI ANGEL AA8444(大学祝典序曲)(1969年発売) |
| オリジナル・レコーディング |
[プロデューサー]ロナルド・キンロック・アンダーソン
[レコーディング・エンジニア]エルンスト・ローテ |
※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。