IMAGE 11 KAI3の上級モデルとして、無垢材キャビネットを纏い妥協なきサウンドに仕上げた、
2Way ブックシェルフ型スピーカー AIRBOW GHOST2.1(ゴースト2.1)
製品の概要
外観からお気づきの方もいらっしゃると思いますがこのモデルは、引き締まった響きが魅力の「無垢材キャビネット」、 音の広がりに優れる「2wayブックシェルフ方式」、低音の量感に秀でた「バスレフ方式」など、 発売当時から仕上げの良さと音質の良さで高い人気を誇っている「SonusFaber製品」をモチーフにしています。
SonusFaberで特に高く評価していたのが、初代の「MINIMA」です。甘い響きと豊かな低音、圧倒的な広がりの良さなどその魅力は、 今も全く色あせていません。けれど、発売当時は24万円(ペア)の価格は、完売したレプリカモデルで48万円(ペア)と 当時の2倍近く値上がりしました。もし、もう一度再生産されることがあれば、価格はさらに上がることでしょう。
SonusFaber製品だけにかかわらず、高級スピーカーはモデルチェンジの度に価格が上がり、 20年前と比較すると2倍の価格が当たり前になっています。それに対してエントリークラスのスピーカーは価格据え置きのままで、 仕上げと音質が改善されています。このようなパラドクスが起きたのは「木材のコスト」と 「加工工賃(人件費)」の値上がりが主な原因ですが、生産をヨーロッパから中国に移せば、 当時とあまり変わらない価格でハイエンドスピーカーを作ることができるのです。
そこで「中国に近い日本」という地の利を生かし、生産は中国で行いながら品質と音質は20年前のヨーロッパ製品と同等に仕上げ、 価格は当時と同じくらいで作れないかと考えました。都合良く、逸品館がお薦めしている「CAV」から、 SonusFaberのようなデザインで「オール・無垢材キャビネット」を採用し、 B&Wなどのハイエンドスピーカーが採用する高音質ブランド「ムンドルフ社製品」でネットワーク構成パーツを統一しながら、 手ごろな価格のモデルが発売されました。GHOST 2.1は、このモデルをベースに開発しています。 ベースモデルとの違いは多岐にわたりますが、GHOST 2.1で特にこだわったのは「配線材」と「その長さ」、 そして吸音材の種類です。ご存じだと思いますが、通常スピーカーには配線材も吸音材も1種類しか使われません。 けれど、それぞれ固有の音色や響きを持つ「ツィーターとウーファー」に異なる配線材を使えば、 その音色をさらに精密に合わせることができます。さらに、ネットワークまでの配線材と、 ネットワークからユニットまでの配線材を吟味することで、その精密さをさらに完全にできるのです。
スピーカー内部配線の重要性は「高価なジャンパー線が発売されている」ことからも分かりますが、 さらに内部配線は長さが数ミリ違うだけで音質が全く変わるのです。もちろん「吸音材」は、その材質や厚み、 使う場所によってキャビネットの音質に驚くほど大きな影響を与えます。数ヶ月にわたる試聴と開発の繰り返しの中で、 選ばれたのは3種類の配線材と2種類の吸音材の組合せです。
音質
最近、従来の出力素子よりも歪みが小さく、素子や回路固有の色づけをほとんど感じさせないデジタル出力素子を使うアンプが増えてきました。 AIRBOWプリメインアンプでデジタル出力素子を使う最新モデルが「PM12 Master」ですが、詳しくはその製品ページをご覧頂くとして、 アンプ固有の色づけを簡単に説明するためにアンプが色づけするスピーカーの音を「サングラスを通してみた世界」になぞらえて想像してみて下さい。
透明ではないレンズ(ガラス)を通してみた世界は「色彩感」が変わります。特定の色が濃く見えたり、 あるいは微妙な色の変化が見えなくなったりするでしょう。それを音に言い換えるアンプの違いによって特定の楽器が強調されたり、 艶が濃くなったり、音楽の味わいは少なからず変わることがお分かりになると思います。 もちろん変化した(着色された)ことで、良くなることもありますから、一概に着色が悪いとは言えませんし、 むしろそれを楽しんできたのがこれまでのオーディオです。けれど着色が僅かでもあれば、 音色のシフトが発生しすべてのジャンルや録音に対応しきれません。
これに対して、PM12 Masterは「透明なガラスレンズ」で作られたサングラスとお考え下さい。 特定の表現が誇張されることがない変わりに、今まで聴き取れなかった「小さな変化」が伝わるようになります。 そして「録音が悪いと思っていたソフトが望外の高音質で鳴る」ことを体験できるでしょう。 GHOST2.1は、製品の概要でご説明した「精密なヒヤリング」を開発に用いることで、 これまでに発売されてきたこの価格帯のどのようなスピーカーと比べても「固有の色づけ」がありません。 アンプから入力された信号を淡々と音に変換しますが、だからといってその音が「無味乾燥」なのとは違います。 むしろその真逆で「今まで聴き取れなかった小さな変化」までハッキリと聴き取れるようになりますし、 アンプの個性がより明確でストレートに反映されるのです。
2wayだからこそ成し遂げられた「精密にマッチングした音」。小型ブックシェルフだから実現した「自然な広がり感」。 けれど一番驚かれるのは、フロア型スピーカーに近い「低音の量感」かも知れません。
圧倒的に違和感の少ないGHOST2.1を聴いた後では、フロア型スピーカーの「ユニットの繋がりの悪さ」が耳に付くはずです。 AIRBOW IMAGE11/KAI3の良さを持ち、それを大きく超える表現力を持つスピーカー。その上位モデルがAIRBOW GHOST2.1です。
付属ケーブルについて
スピーカーケーブルが付属しますが、GHOST2.1の性能をより引き出し、高音質化する場合は、クラスを超える見通しの良い立体的な音場空間と、エネルギー感にあふれる力強い音質を実現する 『AIRBOW SPK-100』をおすすめいたします。
『オーダーメイドSPケーブル「AIRBOW - SPK-100(スピーカーケーブル・エイジング済み・ソリッドブラウン)」(2本セット販売/1m単位)』
『AIRBOW - SPK-100(スピーカーケーブル・エイジング済み・1m単位切り売り・ソリッドブラウン)』
シリコンゴム足の取付方法
スピーカーの設置を安定させる為、付属のシリコンゴム足をスピーカー底面にセットしてご使用下さい。 スピーカースタンドに設置してご使用の場合は、 天板の奥行によりセットする位置を調整する必要がありますのでご注意下さい。
1.天板の奥行きが広い場合
下図のように、コーナー付近にセットしてご使用下さい。 ※環境により微調整をお願いいたします。
2.天板の奥行が狭い場合
下図のように、ややスピーカーの中心寄りで安定する位置にセットしてご使用下さい。下図の位置より内側・中心より寄りにセットすると逆に不安定になり 転倒・転落などの恐れがある為、ご注意下さい。
※環境により微調整をお願いいたします。
主な仕様
形式 |
2way・バスレフ型 |
ツィーター |
25mm テキスタイルドーム型 |
ウーファー |
125mm 特殊樹脂振動板 |
感度 |
85db |
再生周波数帯域 |
55Hz〜20KHz |
インピーダンス |
4Ω |
外形寸法 |
W200×H330×D315(335サランネット含む)mm |
重量 |
約9.2kg(1本) |
付属品 |
スピーカーケーブル(1.5m・両端バナナ端子・ペア)
シリコンゴム足(8個) 取扱説明書・保証書 |
ご使用のモニタ・環境によって実際のカラーと見え方が異なる場合がございます。予めご了承下さい。