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音楽の力、オーディオの力、
音楽は、人間が持つ豊かな感情をより多くの人々と分かち合うために発達してきた芸術であり、現代社会においては生きるための様々なストレスから、心を解放するためにも大きな役割を果たしています。音楽は私達の生活と共にあり、感情を豊かにし、心を癒してくれる大切な存在です。音楽を豊かに深く伝えるために「オーディオ」はなくてはならない大切な存在です。
20世紀に私達は音声を記録し、それを「望むときに、望む場所で再現する方法」、「オーディオ」を実用化しました。発明当初は、ただ音楽を聴くための「手段」に過ぎなかったはずのオーディオですが、たゆまざる技術革新が続けられた結果、20世紀後半には「音楽を聴く」という語意がコンサートへ行くことではなく、「録音された音楽を聴く」という意味に変えてしまうほどの大きな改革を私達と音楽の関わりにもたらしました。 電気的に音声を記録増幅するという手段を得たことで、オーディオは当初の目的であった「演奏の再演(記録)」という枠を超えて音楽鑑賞のありかたに大きな影響を与え、ついには「オーディオ(ステレオ)で聴く音楽」が「生演奏」を越える文化に育ったのです。
現在では電気的に音を作り記録し、あるいは楽器や人の声の音を電気的に作り出す方法が進歩した結果、POPSやフュージョンなどの音楽では「どこまでが生演奏で、どこからが再生音楽なのか?」その区別が難しくなっています。しかし、音楽がどのように変わったとしてもオーディオの原点は、「演奏や奏者のメッセージをできるだけ素直に伝える」ということには違いがありません。
私達が使っている「言葉」は、正確な情報伝達に欠かすことができません。けれど言葉を持つ前は、人間も動物たちと同じように鳴き声によってコミュニケーションを行っていました。音楽は、言葉を使わないコミュニケーションの「名残」であると同時に、言葉では伝えられない「抽象的なイメージ(例えば心象)」などをより深く伝えるために、言葉とは異なるコミュニケーションとして発達しました。
生まれたばかりの赤ん坊は、言葉を話すことができません。ただ泣いています。けれど赤ん坊は誰に言われるでもなく、大人のまねをすることで「音の高低・長短・強弱」の使い方を覚え、やがては「母音や子音も違い」さえ使い分けるようになります。そして大人から「言葉の意味」を教えられ、言葉を話すようになります。
音楽は、その声の使い分けを学ぶ過程、母親の声をまねて追いかけるように発音する、生まれながらに持っている能力を利用して、「音の運動」や「音色(声色)の変化」から豊かなイメージを連想・共有するものです。人種、性別、年連が異なっても、音からイメージを連想する方法は同じです。だからこそ音楽は、世界中で理解され、愛されているのです。
本来は、このように「抽象的なイメージ」を「音の変化」に置き換えることで発展してきた音楽ですが、最近では「ラップ」などのように「言語」を使って「直接的にイメージを伝える音楽」も発達してきました。しかし、あまりにも「言語」に頼りすぎることは、音楽そのものの「抽象性」を損い、イメージの広がりや深さを損います。最近の音楽が「すぐに飽きられる」のは、そういう理由なのかも知れません。
また、「音質が貧弱な圧縮された音源」では、アコースティック楽器の複雑な響きが伝わらないため「言語」がより重要になってきたことも原因として上げられますが、結果として「クラシック音楽」の衰退を招きつつあります。
逸品館がお薦めするオーディオ機器は、例え価格が安くても「音楽が伝わる力」を持っています。逸品館お薦めのオーディオ機器を使っていたら、「クラシックがこんなに素晴らしい音楽だったと初めて気づいた」という声が寄せられることがあります。それは、やはり同じようにオーディオ機器が良くなって「クラシックの良さに目覚めた私」には、とても共感ができる、嬉しく思えることです。
「クラシックが好きになれるかどうか」は別としても、購入したオーディオ機器によって「新しい音楽の素晴らしさに気付ける」ことは、とても素晴らしいことだと思います。
音楽は豊かなイメージを伝えるためのものです。
音楽はイメージを伝えるために作曲され、その思いを演奏によって再現し、聞き手へ感動を伝えます。オーディオは、その感動を再現するものでなくてはなりません。そのためにはユーザーだけの努力ではなく、オーディオと音楽に携わるすべての人の努力が必要です。
生き生きと再現された音楽により、私達の生活はストレスから解放され、世界は意味豊かなものになります。あなたがそのような世界で生きる手助けをできたらと、逸品館は思っています。