TWO REVOLUTIONS - INTEGRATED
人と音楽を結ぶ、二つの革新
VRDS-ATLAS、Master Sound Discrete DAC
いま、グランディオーソの名のもとに
一体型プレーヤーに結実
特徴
■VRDSテクノロジー
『VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)』は、ブランド設立以来、ESOTERICがこだわり続けてきたCD/スーパーオーディオCDトランスポートメカニズムの基幹技術です。ディスクを同径のターンテーブルに確実にクランプして回転させ、ディスク自身の回転振動やメカニズムの不要振動を徹底して排除します。また、ターンテーブルでディスクの反りを矯正することで、光学ピックアップとディスクピット面の相対光軸精度を大幅に向上させ、サーボ電流を極小化。これらにより、ディスク読み取りエラーの大幅な減少と優れた音質を実現します。
■30年を超えるVRDS史上最高の剛性&重量級コンストラクション
類まれなる機構の完成度と高音質を誇る新しいプラットフォーム『VRDS-ATLAS』は、従来比127%(メカ単体6.6kg、ベース部含め13.5kg)の重量級コンストラクションを実現。VRDSメカニズム史上最高の剛性と重量を誇り、音質に影響を及ぼすあらゆる振動を減衰します。SS400スティール製のサイドパネルとブリッジは大型化し、音質に定評のあるジュラルミン製ターンテーブルを採用。スピンドル軸受けには、新設計のスティールボールによる点接触のスラスト軸受けを採用し、摩擦や回転ノイズを極限まで抑える設計としました。
■ワイド&低重心設計がもたらす振動の最適なコントロール
『VRDS-ATLAS』は、VRDS史上最も静かで、エレガント。それを実現する鍵となったのが、振動をより効率的に減衰させるメカニカルアース技術です。メカニズム全体を幅が広く、背が低いワイド&ロープロファイル設計とすることで、低重心化。同時にターンテーブル駆動用モーターを従来のブリッジ最上部からターンテーブルの下側に移動することで、振動がアースされるまでの経路を大幅に短縮化し機械的ノイズを低減。トレーはくり抜きを最小限とすることで剛性を高め、特殊な振動吸収エラストマー樹脂製ストッパーでトレー収納時の共振も防いでいます。
■音質の要となる強力な電源回路
力強さと彫りの深い立体的なサウンドを誇ったGrandioso K1の音質の鍵は強力な電源部にありました。今回の新しいXバージョンは、電源部も大幅に強化され、音色に更なる深みを加えています。内蔵するD/Aコンバーターは、左右チャンネルで電源トランスも独立させ、合計で4つの独立トロイダル電源トランスを搭載。また、Grandioso P1X/D1Xの開発で培った技術を導入し、電源レギュレーターは、集積回路を使わないディスクリート構成で、フィードバック量を最小限とする『ローフィードバックDCレギュレーター』を採用。力強く開放感溢れるサウンドを実現しています。また、合計76本(合計容量2,050,000μF=2.05F)のスーパーキャパシター『EDLC※』を搭載。電源の大容量化で、低域の解像度などに目覚ましい音質向上を遂げています。
※ EDLC(Electric Double-Layer Capacitor): 通常のオーディオ用電解コンデンサーに比べて、驚異的な大容量を誇る特殊なコンデンサーです。
■シャーシコンストラクションと部品配置
VRDS-ATLASトランスポートメカニズムはセンター配置とし、5mm厚のスティール製ボトムシャーシに固定して、独自のピンポイントフット(特許第4075477号、第3778108号)で4点支持。これにより回転メカニズムの振動を効果的に抑制しています。シャーシ内部はダブルデッキ(2階建て)構造とし、主にオーディオ基板を上層、電源回路やトランス類を下層に配置することで、磁束漏れや振動などの影響を防ぐとともに電源供給の配線を最短化しています。
■セミフローティングトップパネル
トップパネルをネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンドを引き出します。
■Master Sound Discrete DAC
目指したのは音楽の躍動感とエネルギー。オリジナルマスター・サウンド、ここに極まる。
■目指したのは音楽の躍動感、エネルギーの完全なる再現。
『Master Sound Discrete DAC』
集積チップでは実現することのできない、吟味を重ねたディスクリート部品で回路を組み上げることで、音楽の「躍動感」、「エネルギー」の完全なる再現を目指す。ESOTERICのトップ・エンジニア・チームが、プライドを賭けた渾身のサウンドが、完全自社設計のディスクリートD/Aコンバーター『Master Sound Discrete DAC』に結実しました。
■贅沢な物量投入と強力な電流出力能力
モノーラルの最高峰D/AコンバーターGrandioso D1Xで開発された『Master Sound Discrete DAC』のオリジナル回路をベースに、ESOTERIC史上最も革新的な2chステレオDAC回路を完成させる。そこにクオリティ面での一切の妥協は許されません。K1Xに搭載されている『Master Sound Discrete DAC』は、1チャンネル当たり32のエレメントから構成されています。各エレメントは、クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などの部品から構成され、主要部品は、32エレメント分を全て独立させるなど、D1Xのフィロソフィーをそのまま発展させた贅沢な物量投入により、音楽のエネルギーを余さずピュアに出力します。
■高度なデジタル処理能力
独自に開発された64bit/512Fs対応のΔΣモジュレーターを搭載し、DSD22.5MHzやPCM768kHzの再生をはじめとする最新フォーマットに対応。DSD、PCMをそれぞれ最適に再生するためのFPGAのデジタル処理アルゴリズムは、『Master Sound Discrete DAC』のために開発された専用のアルゴリズムになっています。
■高度な品質管理が生む高音質
部品の公差が演算精度に直結するディスクリートDACにおいては、電子基板の製造にも高度なノウハウと品質管理が求められます。ESOTERICの自社ファクトリーは、病院のオペ室と同レベルのクリーンルームで、無酸素炉でハンダ付けを行うなど、世界有数の基板マウント技術を誇ります。オーディオ、医療・航空宇宙・防衛関連の電子基板製造で培った技術が『Master Sound Discrete DAC』の高品質を支えています。
■独自の電流伝送強化型出力バッファー回路、『ESOTERIC-HCLD※』
ESOTERIC-HCLD出力バッファーアンプは、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsという驚異的なハイスピードを誇る素子を採用。アナログ出力回路にとって最も重要で強力な電流伝送能力とスピードを極限まで追求し、息を呑むほどのダイナミックレンジで音楽のリアリティーを再現します。
※HCLD=High Current Line Drive
■高音質な電流伝送方式『ES-LINK Analog』を装備
アンプとの接続にライン接続(XLR、RCA)のほか、ESOTERIC独自の電流伝送方式『ES-LINK Analog』をGrandioso K1に引き続き採用。HCLDバッファー回路の強力な電流供給能力を生かすことにより、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくくし、信号を力強く伝送することが可能。対応機器のポテンシャルを最大限に発揮します。
■Grandioso Custom VCXO※ II』搭載
デジタル再生の高音質化の最大の鍵はクロック回路にあるといっても過言ではありません。良質なクロック回路こそ、ハイエンドプレーヤーの心臓部なのです。K1Xは、P1X/D1X用に開発された高音質クロックデバイス『Grandioso Custom VCXO II』を新たに搭載しました。従来の内部回路パターンや使用部品を変更し、音質を更に吟味して開発。位相雑音が極めて少なく、優れた中心精度(±0.5ppm)を誇ります。また、K1XはマスタークロックジェネレーターGrandioso G1 と接続することで、内部回路を原子時計レベルの高精度10MHzクロックで同期再生することができ、さらなる高音質を追及することも可能です。
※電圧制御型水晶発振器
■外部入力のD/Aコンバーター機能、USB端子装備、多彩なD/Dコンバート、MQA対応
コアキシャル、オプティカル入力に合わせて、DSD22.5MHz、PCM768kHz / 32bit、アシンクロナス伝送対応のUSB端子を装備し、D/Aコンバーターとしてもご使用いただけます。PCMデジタル信号を2/4/8/16倍(最大768kHz)にアップコンバートする機能や、PCMからDSDに変換する機能を搭載。MQA-CDのデコード再生やUSB入力をはじめとする各デジタル入力再生時のMQAコーデックにも対応します※。
※2019年8月時点でMQAの認証作業中です。認証が終わり次第、 本体ソフトウェアのアップデートにて対応する予定です。
仕様説明
■アナログ音声出力
XLR |
1系統(L/R)
出力インピーダンス:40Ω
最大出力レベル:5Vrms |
RCA |
1系統(L/R)
出力インピーダンス:15Ω
最大出力レベル:2.5Vrms |
■デジタル音声出力
■デジタル音声入力
COAXIAL |
1系統 |
入力インピーダンス |
75Ω |
OPTICAL |
1系統 |
■オーディオ特性 (スーパーオーディオCD 0dB, DSDF=F2, XLR出力)
周波数特性 |
5Hz 〜 75kHz(-3dB) |
S/N比 |
113dB |
歪率 |
0.0007%(1kHz) |
■クロック入力
BNC 入力インピーダンス |
50Ω |
入力可能周波数(±10ppm) |
10MHz |
入力レベル |
0.5 〜 1.0Vrms (サイン波) |
■一般
電源 |
AC 100V、50/60Hz |
消費電力 |
30W |
外形寸法
(W×H×D、突起部含む) |
445×162×447mm |
質量 |
35kg |
付属品 |
電源コード×1
リモコン(RC-1315)×1
リモコン用乾電池(単4)×2
フェルト×4
取扱説明書×1
ご愛用者カード×1 |