XP-17
XP-17シングルシャーシ・フォノイコライザーは、XP-15の後継機です。 歴代のパス社製フォノイコライザーアンプを担当しているエンジニアのウェイン・コルバーン氏により設計されました。 XP-17は、フラッグシップ・フォノイコライザーXS-Phonoの開発で学んだことをフィードバックしています。 いくつかの要素をXP-17用に最適化し投入しました。ローレベルでの更なるノイズ低減、より精緻な高解像度、 より良く制動された低域を追求し、魅力的な1シャーシのフォノイコライザーアンプです。
特徴
・XP-17のRIAAイコライゼーションは非常に正確です。RIAAカーブはカートリッジのゲインや負荷にかかわらず、10オクターブ以上のバンド幅にわたって1/10dB以下の誤差を誇ります。
・XP-17のゲインは、56dB、66dB、76dBの3ステップで広範囲に調整可能です。高出力なMMカートリッジから、非常に低出力のMCカートリッジも昇圧トランスなしで十分に使用できます。
・驚異的なノイズ/高ゲイン設計のXP-17は、0.08mV出力のカートリッジで0.5V以上のライン出力を得られます。PASSは、これらのスペックがフォノステージ分野において最高レベルの数値であると考えます。またXP-17の価格を考慮するとこれらのスペックは、驚異的と言えます。
・微小電流のフォノ信号を扱うため、左右チャンネルの信号経路はレイアウトを採用しクロストークを極限まで減らしています。結果、XP-17は、あらゆるカートリッジから驚くほどの繊細さと明快さを引き出します。
・XP-17は、新たなシールドされた低ノイズ・トロイダルトランスを採用しています。これは、ヘッドフォンアンプHP-1で使用されたトランスに類似しています。ラインステージ・プリアンプとしても十分使用可能なHP1で得られたた好結果をXP-17にフィードバックしました。
・XP-17は、対称型のN型P型Jfetを採用した非常に高い駆動電流と低ノイズ及び低歪みを実現した、全く新しい入力段を採用しています。XP-15は、N型Toshiba Jfetだけをオープンループ(ノンフィードバック)で使用していました。また、より大きな駆動電流は、EQのファーストステージに非常に効果的です。
・入力段のノイズは、フォノステージの最初のセクションにおけるTHD+N特性(全高調波歪み率+ノイズ)に大きな影響を及ぼします。ノイズを下げることにより、より良い解像度とダイナミクスが得られます。
・XP-17は、より正確でより大きな信号レベルを扱うことができるXP-27やXS Phonoのような分割EQネットワークを使用しました。この分割EQネットワークは、高い周波数ではパッシブに、低い周波数ではアクティブに動作します。
・セカンダリー・ステージ(ドライブ段)は、オートバイアス回路のToshiba MOSFETによる高バイアス出力段によって動作します。このセカンダリー・ステージは、バイアス値とToshiba MOSFET以外は、XP-15とよく似た構成になります。
仕様説明
ゲイン(@1kHz) |
56dB、66dB、76dB(バランス)、50dB、60dB、70dB(アンバランス) |
歪率 |
<0.004% |
周波数特性 |
20Hz〜20kHz(±0.1dB)、5Hz〜100kHz(-3dB) |
RIAA偏差 |
±0.1dB(20Hz〜20kHz)(Passive/Active EQ) |
セットアップ項目 |
入力インピーダンス:10〜47kΩ切替(ディップスイッチの組み合わせにより200通り以上)
負荷容量:100〜750pF切替 |
入力端子 |
アンバランス(RCA) |
出力端子 |
アンバランス(RCA)、バランス(XLR) |
出力インピーダンス |
110Ω(バランス)、220Ω(アンバランス) |
消費電力 |
35W 100VAC |
外形寸法 |
432(W) x 102(H) x 340(D)(端子含む)mm |
重量 |
8.6kg |
商品画像は、代表画像をイメージとして掲載している場合がございます。必ずしも商品名の画像と一致しているわけではございません。また、商品の仕様・パッケージ等につきましては予告なく変更される場合もございます。あらかじめご了承をお願いいたします。
オーディオ逸品館に掲載しています商品は他の逸品館販売サイト、実店舗と在庫を共有し同時販売しています。ご注文のタイミングによっては「在庫有り」表記の場合であっても欠品が発生する場合もございます。
万が一当社在庫およびメーカー在庫共に在庫切れの場合、お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、その際はご連絡の上、ご注文をキャンセルさせていただく場合もございます。何卒ご了承くださいますようお願いいたします。