同社技術の粋を結集した、フラッグシップ・モノラル・パワーアンプ“159”
詩にも詠われた壮麗なケルン大聖堂。ブラームスの交響曲の重厚な響き。
虚飾を廃し機能主義的美学を追究したバウハウスの芸術。
古今を問わず、ドイツ哲学あるいはドイツ精神と呼ぶべき文化が生んだ揺るぎない世界観が全ての分野に存在します。
ハイエンド・オーディオの世界にあって、このドイツ的なるものを具現化したブランド、“ブルメスター”。
特徴
壮大な音響叙事詩や、勇壮な音のロマンを繰り広げる重厚にして繊細な語り口は、
類なき音楽表現力で聴く者をかつて無い感動へと誘います。
ハイエンド・オーディオ・メーカーとして 40 年以上に渡り世界中のオーディオファイルから高く評価され続けているブルメスターが7年もの開発期間を経て、 同社史上最大にして最上級のモノラル・パワーアンプ“159”が遂に完成させました。
同社からモノラル・パワーアンプが発売されるのは 1980 年代に登場した“850”以来となります(日本未発売)。 本機はブルメスターのリファレンスとする歴代製品群を礎として得た伝統的な美徳を、最先端のテクノロジーと統合することにより、 同社がこれまで達成し得なかったレベルまで昇華させた史上最高のパワーアンプです。 フラッグシップモデルとして記念すべき本機は、ブルメスターの伝統と現代的なデザイン・アイデアの双方を内包していながら、 その内部構造においても妥協は一切ありません。サウンドクオリティを左右するコンポーネント群は全てドイツ国内によって製造されたパーツによって構成。 その性能と測定結果は、同社がこれまでに製作した中で最もパワフルなパワーアンプであり、 アンプ開発における永年の実績と常に最新のアナログアンプ技術の研究を続けたことで成し得た同社技術の粋を尽くした到達点です。
キーテクノロジー:確立された革新的技術“Adjustable Damping Factor”
パワーアンプ史上初となる多段階で高精度な“Adjustable Damping Factor(可変ダンピングファクター機能)”が本機に搭載されています。
通常パワーアンプのダンピングファクター値は固定されており、スピーカーに搭載されたドライバー・ユニットの制動力に寄与しています。 そのためサウンドに大きく影響するパワーアンプ部の「チューニングツール」と言える部分であり、各メーカーが日々試行錯誤を続けている課題でもあります。
ブルメスター史上最高の電源部
本機の内部スペースを最大限活用でき、且つ理想的なパーツ選定、配置など、永きにわたりあらゆる検証を重ね、 本機の開発フィロソフィーを体現する最高の電源部を開発しました。 理想的なブルメスター・サウンドを追求するためには、トロイダル・トランスを採用したリニア電源部は不可欠です。 本機のためにカスタムメイドされた弩級の 2,500VA のトランスは、完璧な磁気シ ールド対策がなされ、さらに金属製カバーで覆われています。 電源部のフィルターコンデンサーには 188,000uF(47,000uF×4 個)に及ぶ静電容量を有したカスタムメイド・コンデンサを搭載。 相互干渉を避けるために微弱な電流を扱う電圧増幅部用のトランスを個別に採用する配慮がなされています。
一方、弩級の電源部により大きな熱が生成されるため、動作時の安全性の担保も必須となります。 そのためハウジング底面には多くのテストとシミュレーションにより最適化された熱放散機構を搭載。 電源部及びハウジングを効率的に放熱することにより、音楽という複雑な連続信号において、 アンプチャンネルは最大限のパフォーマンスを維持する事が可能になり、システムを安定支配する至高のパワーアンプとしての存在を確実なものとします。
圧倒的なドライヴ性能を発揮するフルブリッジ機構アンプ
余裕ある最高の電源部を持つ本機は、出力電圧・出力電力の点でも余裕の供給が可能な、 チャンネルにつき2台のアンプを搭載する高出力フルブリッジ機構(1400W/4Ω)のモノラルアンプです。 そして、出力段は厳選された合計 48 個に及ぶパワー・トランジスタによる24パラレル・プッシュプルとし、 究極の躍動感と静寂性を実現するドライヴ性能を持ちます。
大幅に進化したブルメスター伝統の“X-Amp”技術
フルバランス回路のブルメスター独自アンプ技術、「X-Amp テクノロジー」を採用。大幅な改良を重ね、 パフォーマンスデータ、保護機能、トポロジーの観点から見直しをはかり、出力信号の直進性向上、 ノイズフロアの大幅低減など、更なる飛躍を遂げました。 また入力から出力までの音声信号経路上にカップリング・コンデンサを一切使用しない「ピュアDC カップリング」。 音楽信号に悪影響を及ぼす要素を払拭し、より純粋な信号伝送を可能とする同社伝統の設計も踏襲しています。
利便性、拡張性が考慮された充実機能
【オートパワーダウン機能】
本機に信号が入力されていない場合、自動で電源を OFF する設定が可能。
無信号状態で 30 分後、60 分後、120 分後のいずれかを選択する事が出来ます。
【バイアンプへの拡張】
バランス(XLR)出力を備えているため、追加パワーアンプを組み合わせたバイアンプ 駆動が可能。
【電源 ON/OFF の連動機能】
ンクケーブルを本機とその他のブルメスター製 CD プレーヤーやプリアンプと接続することで、電源 ON/OFF を連動させることが可能。
熟練のマイスターによる信頼のハンドメイド
使用するパーツの 1 点 1 点は、全てブルメスターが設ける高い品質基準に合格した物のみを使用。大電流を扱う回路の受動部品に関しては、カスタムメイドされた専用部品を採用します。 内部配線材には特殊な撚線の無酸素銅線を使用しています。 さらに全て同社の熟練の技術者によって組み立てられた後、実際の動作条件下での厳格なリスニングテストを含む、2 週間のバーンインを実施。あらゆるテストを実施し全てが認められた場合にのみ出荷されることで、最高の品質を保証します。
象徴的なエクステリアデザイン
この記念すべきモデルにおいて、デザインにも一切の妥協はありません。同社の永年の歴史と伝統を重んじたバウハウスの設計思想に基づいた堅牢さと精緻さを兼ね備えたデザイン。ハウジング、及び周囲の巨大なヒートシンク部は、同社のパワーアンプの特徴として世界中で認められている伝統的なホワイトアルマイト処理を施した極厚のアルミニウムで構成されています。 一見でブルメスター製品と認識できるハウジング部は、高い防磁性に優れているため、強力な電源部のポテンシャルを最大限発揮させます。 芸術品のような造形美を追求し、周囲からはネジが視認出来ないように周到に設計されており、コントロール部は無垢のアルミニウムカバーの下に収められています。カバーを後方に押すと、プッシュレバー式の電源スイッチが中心に配置され、更に動作状態やダンピングフ ァクター値などのステータスの表示がされているなど、本機の状態を視覚的に確認しながら操作する事が出来る、造形美と機能美を融合させた真に荘厳なパワーアンプです。
仕様説明
形式 |
フルブリッジ・モノラル・パワーアンプ(A/B級) |
入力系統 |
バランス(XLR)×1(3番HOT) |
出力系統 |
スピーカー×1、バランス(XLR)×1(3番HOT) |
入力インピーダンス |
15kΩ |
定格出力 |
1,400W @4Ω |
周波数特性 |
1〜410kHz(-3dB) |
S/N 比 |
116dB 以上(1200W / 4Ω/1kHz) |
全高調波歪率(1kHz) |
0.0008%以下(50W/4Ω/22kHz) |
入力感度 |
750mV |
ゲイン |
39.4dB |
ダンピングファクター(4Ω) |
【Variable(23 ステップ調整可)】
102-107-112-118-124-131-139-148-157-169-182-197-215-237-264-297-344-401-484-617-856-1405-3895
【Fixed】
4006 |
消費電力 |
スタンバイ時:0.5W 未満、電源ON無信号時:280W、最大:2,500W |
外形寸法 |
W525 × D660 ×H420mm |
重量(1台) |
180kg |