Super Audio CD/CD Player
K-01XD SE
■VRDS-ATLAS、Master Sound Discrete DAC搭載。
ESOTERICのアイコン、K-01XDのSEモデル。
卓越の音響エンジニアリング、 コストにとらわれない膨大な物量投入、「ミュージアム・クオリティー」の クラフツマンシップ、そして音楽を再生するにふさわしい美しいデザイン。ESOTERICは日本発のハイエンド・オーディオブランドとして、1987年のブランド創設以来、絶え間なく高音質再生の限界に挑戦し続けることで、オーディオ・イノベーションの先頭を歩んできました。
伝説的なスーパーオーディオCDトランスポートメカニズム「VRDS-ATLAS」。独自のディスクリート回路で構成された「Master Sound Discrete DAC」や「Master Sound Discrete Clock」。これら独自性の高い数々の技術革新をもたらしてきたESOTERICの歴史は、ハイエンドオーディオにおけるデジタルプレーヤー進化の歴史そのものである、と言っても決して過言ではないでしょう。
そして、新しいディスクリート・クロック技術とDACのアナログ部のアップグレードを主軸とした、K-01XD/K-03XDのSEモデルがここに登場しました。
私たちは、ブランドのプライドに掛けて、常に最高の音を目指しています。今回発売するSEモデルには、オリジナルモデルが発売された時から現在までの考え得る全ての技術的な蓄積を反映させました。更に進化した臨場感、ダイナミクス、素晴らしくオーガニックで音楽性に溢れた音色のテクスチャーをお楽しみください。
■ブランドのアイコン
ESOTERIC製品が備える品質やディテールへのこだわりには、音楽を愛する全ての人々への敬意と、高音質再生に情熱を注ぐ日本のクラフツマンの誇りが込められています。ESOTERICのコンポーネントは、すべてのオーディオ愛好家、音楽愛好家が目指す終着点でなければなりません。
VRDSに象徴される精緻を極めたメカニカルエンジニアリング。音楽のテクスチャーを彩り豊かに表現する独自のディスクリート回路。高音質再生の礎となる強力な電源部。コストを度外視したひときわ重厚なシャーシと、様々な切削加工を組み合わせたクールでエレガンス溢れるフィニッシュワーク。これらESOTERICの特長を全て備えたブランドのアイコンが、創業以来手掛けてきたデジタルディスクプレーヤーの血統に連なるKシリーズです。
Kシリーズは2010年に登場して以来、その類まれなる音楽再生能力が高く評価され、世界中でデジタルプレーヤーのリファレンス機としての地位を不動のものとしました。全ての音楽愛好家を虜にしてきたサウンドを、心ゆくまでお楽しみください。
■K-01XD SEの主な特長 (SE印はSEモデルの新機能)
- ・ブリッジ厚20mmの「VRDS-ATLAS(ATLAS 01)」トランスポートメカニズム
- ・プレミアムグレードの部品を採用した完全自社設計「Master Sound Discrete DAC」搭載
- ・独自開発の64bit/512Fs対応ΔΣモジュレーターとFPGAプログラム
- ・独自の増幅素子「IDM-01」など、DAC回路のアナログ部のディスクリートパーツをブラッシュアップ(SE)
- ・電流伝送強化型出力バッファー回路、ESOTERIC-HCLD(2,000V/μs)
- ・音楽のエネルギーを余すところなく伝送する独自の電流伝送「ES-LINK Analog」
- ・「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」搭載(SE)
- ・クロックシンク機能
- ・4基の電源トランス構成(DAC用は左右それぞれに専用トランスを配置)
- ・ディスクリート構成のローフィードバックDCレギュレーター
- ・スーパーキャパシター「EDLC※」を合計71本(合計容量1,850,000μF=1.85F)搭載
- ・2/4/8/16倍(最大768kHz)アップコンバート、PCM > DSD(22.5MHz)コンバート
- ・DSD22.5MHz、アシンクロナス伝送対応のUSB
- ・両面にボタンを配したリモコンでアンプの操作も可能(RC-1333)
- ※ EDLC(Electric Double-Layer Capacitor):通常のオーディオ用電解コンデンサーに比べて、驚異的な大容量を誇る特殊なコンデンサーです。
特徴
■VRDSテクノロジー
VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)は、ブランド設立以来、ESOTERICがこだわり続けてきたCD/スーパーオーディオCDトランスポートメカニズムの基幹技術です。ディスクを同径のターンテーブルに確実にクランプして回転させ、ディスク自身の回転振動やメカニズムの不要振動を徹底して排除します。また、ターンテーブルでディスクの反りを矯正し、光学ピックアップとディスクピット面の相対光軸精度を大幅に向上させることにより、サーボ電流を極小化。これらにより、ディスク読み取りエラーの大幅な減少と優れた音質を実現します。
■VRDS-ATLAS
VRDSメカニズムは、30年以上にわたり、進化を続けてきました。その輝かしい歴史の中で、最大のハイライトが、最高レベルの完成度と高音質を誇る新プラットフォームVRDS-ATLASの誕生です。フラッグシップモデル(Grandioso P1X SE、K1X SE)に採用されたVRDS-ATLASリファレンスメカニズムの資質を余すところなく継承した、K-01XD SE専用のVRDS-ATLASメカニズムを搭載しました。
■ATLAS 01
K-01XD SEに搭載されたATLAS 01は、上位モデルと同一の20mm厚ブリッジを採用。極めて高い剛性と重量を誇り、音質に影響を及ぼすあらゆる振動を減衰します。ターンテーブルは、音質に定評のあるジュラルミン製とし、スティール製ブリッジはVRDS-NEOよりも大型化し、スピンドル軸受けは、上位モデル同様スティールボールによる点接触のスラスト軸受けで、摩擦や回転ノイズを極限まで抑える設計としました。
■ワイド&低重心設計がもたらす振動の最適なコントロール
VRDS-ATLASは、VRDS史上最も静かで、エレガント。それを実現する鍵となったのが、振動をより効率的に減衰させるメカニカルアース技術です。メカニズム全体を幅が広く、背が低いワイド&ロープロファイル設計とすることで、低重心化。同時にターンテーブル駆動用モーターをブリッジ最上部からターンテーブルの下側に移動することで、振動がアースされるまでの経路を大幅に短縮化し機械的ノイズを低減。トレーはくり抜きを最小限とすることで剛性を高め、特殊な振動吸収エラストマー樹脂製ストッパーでトレー収納時の共振も防いでいます。
■音質の要となる強力な電源回路
力強さと彫りの深い立体的なサウンドを誇るKシリーズの音質の鍵は強力な電源部にありました。SEモデルでは、従来のXDエディションをベースに電源部も更にブラッシュアップされ、音色に更なる深みを加えています。K-01XD SEは合計4つの大容量トロイダルトランスを搭載。D/Aコンバーター部のL/R、メカニズム、デジタル回路をそれぞれ専用の電源トランスから給電する贅沢な仕様としています。
■ローフィードバックDCレギュレーター/スーパーキャパシターを搭載
Grandioso P1X SE / D1X SEの開発で培った技術を導入し、電源レギュレーターは、集積回路を使わないディスクリート構成で、フィードバック量を最小限とするローフィードバックDCレギュレーターを採用。力強く開放感溢れるサウンドを実現しています。また、合計71本(合計容量1,850,000μF=1.85F)のスーパーキャパシター(大容量コンデンサー)を搭載。電源の大容量化で、低域の解像度などに目覚ましい音質向上を遂げています。
■シャーシコンストラクションと部品配置
VRDS-ATLASトランスポートメカニズムはセンター配置とし、5mm厚のスティール製ボトムシャーシに固定して、独自のピンポイントフット(特許第4075477号、第3778108号)で3点支持。これにより回転メカニズムの振動を効果的に抑制しています。ピンポイントフットは、フット本体をボトムシャーシにねじ止めせず、設置時にシャーシの自重で支えられる構造により、面積の広いボトムシャーシにフットをねじ止めした場合に生じる応力の集中を避け、開放的なサウンドに貢献しています。シャーシ内部はダブルデッキ(2 階建て)構造とし、主にオーディオ基板を上層、電源回路やトランス類を下層に配置することで、磁束漏れや振動などの影響を防ぐとともに電源供給の配線を最短化しています。
■セミフローティングトップパネル
トップパネルをネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンドを引き出します。
■目指したのは音楽の躍動感、エネルギーの完全なる再現
吟味を重ねたディスクリート部品で回路を組み上げることで、集積チップでは実現することのできない音楽の「躍動感」、「エネルギー」の完全なる再現を目指す。ESOTERICトップ・エンジニア・チームのプライドを懸けた渾身のサウンドが、完全自社設計のディスクリートD/Aコンバーター Master Sound Discrete DACに結実しました。
■贅沢な物量投入と強力な電流出力能力
Master Sound Discrete DACは、ESOTERIC史上最も革新的なDACとしてGrandioso D1Xに初めて搭載され、そのライブ感溢れるサウンドが高く評価されました。K-01XD SEに搭載されたバージョンでは、K1X SE版のエッセンスを凝縮しつつ、シンプルな回路構成とすることで更なる高みへと導いています。DACは、1チャンネル当たり32のエレメントから構成され、各エレメントは、クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などの部品から構成され、主要部品は、32エレメント分を全て独立させるなど、D1X SEのフィロソフィーをそのまま発展させた贅沢な物量投入により、音楽のエネルギーを余さずピュアに出力します。
■高度なデジタル処理能力
独自に開発された64bit/512Fs対応のΔΣモジュレーターを搭載し、DSD22.5MHzの再生をはじめとする最新フォーマットに対応。DSD、PCMをそれぞれ最適に再生するためのFPGAのデジタル処理アルゴリズムは、Master Sound Discrete DACのために開発された専用のアルゴリズムになっています。
■DACアナログ回路部のディスクリートパーツをブラッシュアップ
新しいSEモデルにおいては、アナログ回路のディスクリートパーツをブラッシュアップすることで、更なる高音質化を目指しました。増幅素子には、オリジナルモジュール「Integrated Discrete-Amplifier Module IDM-01」を搭載。素材や回路パターン、レイアウトまでを吟味することで、ディスクリート構成のアンプと同じようにESOTERICのサウンド・フィロソフィーを徹底させるとともに、集積回路の利点を生かした極めて短い信号経路により、音楽の躍動をダイナミックかつ繊細に増幅することができます。このIDM-01をはじめ、アナログフィルターの抵抗やコンデンサーなど、アナログ部のパーツ選定を吟味し、試聴を繰り返すことで、より生々しいライブ感、聴感上のダイナミクス向上、よりオーガニックなテクスチャーを備えた音質を実現しています。
■高度な品質管理が生む高音質
部品の公差が演算精度に直結するディスクリートDACにおいては、電子基板の製造にも高度なノウハウと品質管理が求められます。ESOTERICの自社ファクトリーは、病院のオペ室と同レベルのクリーンルームで、無酸素炉でハンダ付けを行うなど、世界有数の基板マウント技術を誇ります。オーディオ、医療・航空宇宙・防衛関連の電子基板製造で培った技術がMaster Sound Discrete DACの高品質を支えています。
■独自の電流伝送強化型出力バッファー回路、ESOTERIC-HCLD
ESOTERIC-HCLD※出力バッファーアンプは、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsという驚異的なハイスピードを誇る素子を採用。アナログ出力回路にとって最も重要で強力な電流伝送能力とスピードを極限まで追求し、息を呑むほどのダイナミックレンジで音楽のリアリティーを再現します。
※ HCLD:High Current Line Driver
■高音質な電流伝送方式 ES-LINK Analogを装備
アンプとの接続にライン接続(XLR、RCA)のほか、ESOTERIC独自の電流伝送方式ES-LINK Analogを採用。HCLDバッファー回路の強力な電流供給能力を生かすことにより、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくくし、信号を力強く伝送することが可能。対応機器のポテンシャルを最大限に発揮します。
■外部入力のD/Aコンバーター機能、USB端子装備、多彩なD/Dコンバート、MQA対応
DSD22.5MHz、アシンクロナス伝送対応のUSBをはじめとする各種デジタル入力端子を装備し、D/Aコンバーターとしてもご使用いただけます。PCMデジタル信号を2/4/8/16倍(最大768kHz)にアップコンバートする機能や、PCMからDSDに変換する機能を搭載。MQA-CDのデコード再生やUSB入力をはじめとする各デジタル入力再生時のMQAコーデックにも対応します。
■Master Sound Discrete Clock for Digital Player
デジタル再生の高音質化の最大の鍵はクロック回路にあるといっても過言ではありません。ESOTERICは従来、汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路にフォーカスを絞り、フラグシップ・マスタークロック・ジェネレーターGrandioso G1X用に独自のマニュファクチュール・クロックモジュール「Master Sound Discrete Clock」を完成させました。G1X独自のディスクリート回路は、その優れた音楽表現力により、従来精度でのみ語られることの多かったクロックの世界に一石を投じ、高い評価を獲得しました。
このディスクリート回路の設計思想をデジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用したのが、SEモデルで採用された「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」です。大型の水晶発振子など、厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計により、汎用型のクロックでは実現できない、細部に至るまでESOTERICの思想を反映させた高音質を実現しています。また、Gシリーズ外部マスタークロックジェネレーターと接続し、新しいSEの内部クロック回路をさらに高精度な10MHzクロックに同期させることで音質をアップグレードすることも可能です。
仕様説明
■再生可能ディスク
ディスクの種類 |
スーパーオーディオCD、CD(CD-R/CD-RW対応) |
■アナログ音声出力
XLR/ESL-A端子 |
端子:1系統(L/R)
出力インピーダンス:114Ω
最大出力レベル: 5.0Vrms(1kHz、10kΩ負荷時) |
RCA端子 |
端子:1系統(L/R)
出力インピーダンス:34Ω
最大出力レベル:2.5Vrms(1kHz、10kΩ負荷時) |
■デジタル音声出力
XLR端子 |
端子:1
出力インピーダンス:3Vp-p(110Ω負荷時)
出力信号形式:リニアPCM(AES/EBUフォーマット)44.1kHz/16bit(CD再生時) |
RCA端子 |
端子:1
出力インピーダンス:0.5Vp-p(75Ω負荷時)
出力信号形式:リニアPCM(IEC60958フォーマット)44.1kHz/16bit(CD再生時) |
■デジタル音声入力
RCA端子 |
端子:1
入力信号形式
リニアPCM :32k〜192kHz、16/24bit(IEC60958フォーマット)
DSD:2.8MHz(DoPフォーマット) |
光デジタル端子 |
端子:1
入力信号形式
リニアPCM:32k〜192kHz、16/24bit(IEC60958フォーマット)
DSD:2.8MHz(DoPフォーマット) |
USB B端子 |
端子:1(USB2.0準拠)
入力信号形式
リニアPCM:44.1k〜384kHz、16/24/32bit
DSD:2.8MHz、5.6MHz、11.2MHz、22.5MHz |
■クロック入力
BNC端子 |
端子:1
入力インピーダンス:50Ω
入力可能周波数(±10ppm):10MHz
入力レベル :サイン波0.5〜1.0Vrms |
■外部コントロール入力
RS-232C端子 |
端子:1
トリガー:1(3.5mmモノラルミニジャック)入力レベル 12V、55mA |
■オーディオ特性
周波数特性 |
5Hz〜30kHz(–3dB、スーパーオーディオCD、0dB、DSDF=F2、XLR出力時) |
S/N比 |
113dB(A-weight、スーパーオーディオCD、0dB、DSDF=F2、XLR出力時) |
歪率 |
0.0007%(1kHz、スーパーオーディオCD、0dB、DSDF=F2、XLR出力時) |
■総合
電源 |
AC100V、50/60Hz |
消費電力 |
26W |
外形寸法
(W×H×D) |
445 × 162 × 438mm(突起部含む) |
質量 |
31kg |
付属品 |
電源コードx1、リモコン(RC-1333)x1、リモコン用単3型乾電池x2、フェルトx3、取扱説明書x1、ご愛用者カードx1 |
※仕様および外観は改善のため予告無く変更することがあります。