独自の進化を続ける ESOTERIC のフラグシップ、
Grandioso デジタルプレーヤーに更なる高音質を追求した「SE」モデルが登場。
ESOTERICは日本発のハイエンド・オーディオブランドとして、1987年のブランド創設以来、絶え間なく高音質再生の限界に挑戦し続けることで、イノベーションの先頭を歩んできました。ESOTERICの名声とプレステージを支えてきた卓越の音響エンジニアリング、 コストにとらわれない膨大な物量投入、「ミュージアム・クオリティー」の クラフツマンシップ、そして音楽を再生するにふさわしい美しいデザイン。このようなブランドが定める高いクオリティーレベルを最高まで極めた各プロダクトカテゴリーのトップモデルが「Grandioso」です。
カンタービレ(歌うように)、レガート(滑らかに)など、クラシック音楽において、その楽曲をどのようなイメージで演奏するかを示す言葉を発想標語といいます。ESOTERICはフラグシップに相応しい威厳と風格を求め、その想いをグランディオーソ(壮大な、堂々と、威厳のある)という言葉に込めました。Grandiosoは、伝説的なスーパーオーディオCDトランスポートメカニズム「VRDS-ATLAS」、独自のディスクリート回路で構成された「Master Sound Discrete DAC」や「Master Sound Discrete Clock」など、独自性の高い数々の技術革新をハイエンドオーディオの世界にもたらしてきました。
そして、新しいディスクリート・クロック技術とDACのアナログ部のアップグレードを主軸とした、SEモデルがここに登場しました。2023年11月より、Grandioso P1X、D1X、K1Xの3モデルは全てSEモデルに切り替わり、すでに同モデルをお使いのお客様にはバージョンアップサービスを開始いたします。更に進化した臨場感、ダイナミクス、素晴らしくオーガニックで音楽性に溢れた音色のテクスチャーをお楽しみください。
SE モデルの概要
■Master Sound Discrete Clock
デジタル再生の高音質化の最大の鍵はクロック回路にあるといっても過言ではありません。ESOTERIC は従来、汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路にフォーカスを絞り、フラグシップ・マスタークロック・ジェネレーターGrandioso G1X 用に独自のマニュファクチュール・クロックモジュール「Master Sound Discrete Clock」を完成させました。このディスクリート回路の設計思想をデジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用したのが、SE モデルで採用された「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」です。大型の水晶発振子など、厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計により、汎用型のクロックでは実現できない、細部に至るまで ESOTERIC の思想を反映させた高音質を実現しています。
■Master Sound Discrete DAC
オリジナルマスター・サウンドを目指した完全自社設計ディスクリートDAC、それが「Master Sound Discrete DAC」です。自社製 FPGAアルゴリズムとディスクリート回路設計により、細部まで ESOTERICの思想が貫徹されています。このオリジナリティーに溢れた新しい DACプラットフォームは、Grandioso D1Xに初めて搭載され、音楽の躍動感やエネルギーを余すところなく表現するサウンドにより、ディスクリート DACの潮流に新しいマイルストーンを打ち立てました。Grandioso D1X SE、K1X SEにおいては、FPGAアルゴリズムや DACの回路設計はそのままに、ESOTERICオリジナルの増幅モジュールIDM-01をはじめ、アナログフィルターの抵抗やコンデンサーなど、アナログ回路のディスクリートパーツをブラッシュアップすることで、より生々しいライブ感、聴感上のダイナミクス向上、よりオーガニックなテクスチャーを備えた、更にハイレベルの音質を目指しました。
■SEモデルに採用された新設計ピンポイントフット
SE モデルには、音質の要となるメカニカルハードウェアの変更も数点含まれています。スパイクと受皿が一体となった、ESOTERIC独自のピンポイントフットは、ピンポイントフット本体をボトムシャーシにねじ止めせず、設置時にシャーシの自重で支えられる新しいフットに変更されました。広い面積を誇るボトムシャーシにピンポイントフット本体をねじ止めすることで生じる応力の集中を避けることで、より開放的なサウンドが生まれます。
■Upgrade Service
ESOTERICでは創業以来、高い価値を備えた製品を末永くご愛用いただくため、完全なプラットフォーム変更でない限り、製品のバージョンアップサービスを随時提供しています。GrandiosoP1X、D1X、K1Xのオーナーの皆様には、SEモデルと同等となるバージョンアップサービスをご用意いたしました。ご希望のお客様は、ESOTERIC特約店へお申し込みください。お客様の大切なGrandiosoモデルをお預かりさせていただき、バージョンアップを実施してお戻しいたします。バージョンアップを実施した部分には製品本体とは別に3年間の保証を適用させていただきます。
Super Audio CD/CD Player
Grandioso K1X SE Gold Edition
VRDS-ATLAS、Master Sound Discrete DACを搭載した
一体型スーパーオーディオCDプレーヤーのフラグシップモデルに特別なGold Editionが誕生《全世界30台限定生産》
特徴
■TWO REVOLUTIONS-INTEGRATED
VRDS史上最高の剛性&重量級コンストラクションを誇る
「VRDS ATLAS」と、ESOTERICのトップエンジニアチームが、
プライドを賭けた完全自社設計のディスクリートD/Aコンバーター
「Master Sound Discrete DAC」を搭載した一体型プレーヤー。
■VRDSテクノロジー
「VRDS (Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)」は、ブランド設立以来、ESOTERICがこだわり続けてきたCD/スーパーオーディオCDトランスポートメカニズムの基幹技術です。ディスクを同径のターンテーブルに確実にクランプして回転させ、ディスク自身の回転振動やメカニズムの不要振動を徹底して排除します。また、ターンテーブルでディスクの反りを矯正することで、光学ピックアップとディスクピット面の相対光軸精度を大幅に向上させ、サーボ電流を極小化。これらにより、ディスク読み取りエラーの大幅な減少と優れた音質を実現します。
■30年を超えるVRDS史上最高の剛性&重量級コンストラクション
類まれなる機構の完成度と高音質を誇る新しいプラットフォーム「VRDS-ATLAS」は、従来比127%(メカ単体6.6kg、ベース部含め13.5kg)の重量級コンストラクションを実現。VRDSメカニズム史上最高の剛性と重量を誇り、音質に影響を及ぼすあらゆる振動を減衰します。SS400スティール製のサイドパネルとブリッジは大型化し、音質に定評のあるジュラルミン製ターンテーブルを採用。スピンドル軸受けには、スティールボールによる点接触のスラスト軸受けを採用し、摩擦や回転ノイズを極限まで抑える設計としました。
■ワイド&低重心設計がもたらす振動の最適なコントロール
「VRDS-ATLAS」は、VRDS史上最も静かで、エレガント。それを実現する鍵となったのが、振動をより効率的に減衰させるメカニカルアース技術です。メカニズム全体を幅が広く、背が低いワイド&ロープロファイル設計とすることで、低重心化。同時にターンテーブル駆動用モーターを従来のブリッジ最上部からターンテーブルの下側に移動することで、振動がアースされるまでの経路を大幅に短縮化し機械的ノイズを低減。トレーはくり抜きを最小限とすることで剛性を高め、特殊な振動吸収エラストマー樹脂製ストッパーでトレー収納時の共振も防いでいます。
■音質の要となる強力な電源回路
Grandioso K1X SEの力強く彫りの深い立体的なサウンドの鍵は、強力な電源部の設計にあります。内蔵するD/A コンバーターは、左右チャンネルで電源トランスも独立させ、合計で4つの独立トロイダル電源トランスを搭載。また、Grandioso P1X/D1X の開発で培った技術を導入し、電源レギュレーターは、集積回路を使わないディスクリート構成で、フィードバック量を最小限とする「ローフィードバックDCレギュレーター」を採用。力強く開放感溢れるサウンドを実現しています。また、合計76本 (合計容量2,050,000μF=2.05F)のスーパーキャパシター「EDLC※」を搭載。電源の大容量化で、低域の解像度などに目覚ましい音質向上を遂げています。
※ EDLC (Electric Double-Layer Capacitor):通常のオーディオ用電解コンデンサーに比べて、驚異的な大容量を誇る特殊なコンデンサーです。
■シャーシコンストラクションと部品配置
VRDS-ATLASトランスポートメカニズムはセンター配置とし、5mm厚のスティール製ボトムシャーシに固定。これにより回転メカニズムの振動を効果的に抑制しています。シャーシ内部はダブルデッキ(2階建て)構造とし、主にオーディオ基板を上層、電源回路やトランス類を下層に配置することで、磁束漏れや振動などの影響を防ぐとともに電源供給の配線を最短化しています。ESOTERIC独自のピンポイントフット(特許第4075477号、第3778108号)は、SEモデルではフット本体をボトムシャーシにねじ止めせず、設置時にシャーシの自重で支えられる新しい構造とすることで、面積の広いボトムシャーシにフットをねじ止めした場合に生じる応力の集中を避け、より開放的なサウンドを目指しました。
■セミフローティングトップパネル
トップパネルをネジで締め付けないセミフローティング構造にすることで、伸びやかで開放感のあるサウンドを引き出します。
■目指したのは音楽の躍動感、エネルギーの完全なる再現。「Master Sound Discrete DAC」
集積チップでは実現することのできない、吟味を重ねたディスクリート部品で回路を組み上げることで、音楽の「躍動感」、「エネルギー」の完全なる再現を目指す。ESOTERICのトップ・エンジニア・チームが、プライドを懸けた渾身のサウンドが、完全自社設計のディスクリートD/Aコンバーター「Master Sound Discrete DAC」に結実しました。
■贅沢な物量投入と強力な電流出力能力
モノーラルの最高峰D/AコンバーターGrandioso D1X SEで開発された「Master Sound Discrete DAC」のオリジナル回路をベースに、ESOTERIC史上最も革新的な2chステレオDAC回路を完成させる。そこにクオリティ面での一切の妥協は許されません。K1X SEに搭載されている「Master Sound Discrete DAC」は、1チャンネル当たり32のエレメントから構成されています。各エレメントは、クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などの部品から構成され、主要部品は、32エレメント分を全て独立させるなど、D1X SEのフィロソフィーをそのまま発展させた贅沢な物量投入により、音楽のエネルギーを余さずピュアに出力します。
■高度なデジタル処理能力
DSD22.5MHzやPCM768kHzの再生をはじめとする最新フォーマットに対応。DSD、PCMをそれぞれ最適に再生するためのFPGAのデジタル処理アルゴリズムは、「Master Sound Discrete DAC」のために開発された専用のアルゴリズムになっています。
■IDM-01をはじめとする高音質パーツを採用
新しいSEモデルにおいては、アナログ回路のディスクリートパーツをブラッシュアップすることで、更なる高音質化を目指しました。増幅素子には、オリジナルモジュール「Integrated Discrete-Amplifier Module IDM-01」を搭載。素材や回路パターン、レイアウトまでを吟味することで、ディスクリート構成のアンプと同じようにESOTERICのサウンド・フィロソフィーを徹底させるとともに、集積回路の利点を生かした極めて短い信号経路により、音楽の躍動をダイナミックかつ繊細に増幅することができます。このIDM-01をはじめ、アナログフィルターの抵抗やコンデンサーなど、アナログ部のパーツ選定を吟味し、試聴を繰り返すことで、より生々しいライブ感、聴感上のダイナミクス向上、よりオーガニックなテクスチャーを備えた音質を実現しています。
■高度な品質管理が生む高音質
部品の公差が演算精度に直結するディスクリートDACにおいては、電子基板の製造にも高度なノウハウと品質管理が求められます。ESOTERICの自社ファクトリーは、病院のオペ室と同レベルのクリーンルームで、無酸素炉でハンダ付けを行うなど、世界有数の基板マウント技術を誇ります。オーディオ、医療・航空宇宙・防衛関連の電子基板製造で培った技術が「Master Sound Discrete DAC」の高品質を支えています。
■独自の電流伝送強化型出力バッファー回路、「ESOTERIC-HCLD※」
ESOTERIC-HCLD出力バッファーアンプは、応答速度を表すスルーレートが2,000V/μsという驚異的なハイスピードを誇る素子を採用。アナログ出力回路にとって最も重要な電流伝送能力とスピードを極限まで追求し、息を呑むほどのダイナミックレンジで音楽のリアリティーを再現します。
※HCLD=High Current Line Driver
■高音質な電流伝送方式「ES-LINK Analog」を装備
アンプとのライン接続(XLR、RCA)のほか、ESOTERIC独自の電流伝送方式「ES-LINK Analog」を採用。HCLDバッファー回路の強力な電流供給能力を生かすことにより、信号経路のインピーダンスの影響を受けにくくし、信号を力強く伝送することが可能。対応機器のポテンシャルを最大限に発揮します。
■Master Sound Discrete Clock for Digital Player
デジタル再生の高音質化の最大の鍵はクロック回路にあるといっても過言ではありません。ESOTERICは従来、汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路にフォーカスを絞り、フラグシップ・マスタークロック・ジェネレーターGrandioso G1X用に独自のマニュファクチュール・クロックモジュール「Master Sound Discrete Clock」を完成させました。G1X独自のディスクリート回路は、その優れた音楽表現力により、従来精度でのみ語られることの多かったクロックの世界に一石を投じ、高い評価を獲得しました。
このディスクリート回路の設計思想をデジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用したのが、SEモデルで採用された「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」です。大型の水晶発振子など、厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計により、汎用型のクロックでは実現できない、細部に至るまでESOTERICの思想を反映させた高音質を実現しています。また、外部マスタークロックジェネレーターGrandioso G1Xと接続し、内部回路をさらに高精度な10MHzクロックに同期させることで音質をアップグレードすることも可能です。
■外部入力のD/Aコンバーター機能、USB端子装備、多彩なD/Dコンバート
コアキシャル、オプティカル入力に加えて、DSD 22.5MHz、PCM 768kHz/ 32bit、アシンクロナス伝送対応のUSB端子を装備し、D/Aコンバーターとしてもご使用いただけます。PCMデジタル信号を2/4/8/16倍(最大768kHz)にアップコンバートする機能や、PCMからDSDに変換する機能を搭載しています。
■両面にボタンを配した新型リモコン
ESOTERICのアンプ機器も操作可能なコンパクトでシンプルなリモコンが付属。リモコンの両面に操作シーンごとに使うボタンを配置した機能的なデザイン。手に馴染みやすいスマートホンサイズのアルミニウム製ボディは、高度な金属加工により実現。手にする度に考え抜かれた操作性と職人技を実感できるデザインです。
仕様説明
■再生可能ディスク
|
スーパーオーディオCD、CD(CD-R/CD-RW対応) |
■アナログ音声出力
|
XLR/ESL-A端子 |
1系統(L/R) |
出力インピーダンス |
40Ω |
最大出力レベル |
5Vrms |
RCA端子 |
1系統(L/R) |
出力インピーダンス |
15Ω |
最大出力レベル |
2.5Vrms |
■デジタル音声出力
|
XLR端子 |
1 |
RCA端子 |
1 |
■デジタル音声入力
|
RCA端子 |
1 |
入力インピーダンス |
75Ω |
光デジタル端子 |
1 |
USB B端子 |
1(USB2.0準拠) |
■クロック入力
|
BNC端子 |
1 |
入力インピーダンス |
50Ω |
入力可能周波数(±10ppm) |
10MHz |
入力レベル |
0.5〜1.0Vrms(サイン波) |
■オーディオ特性
|
周波数特性 |
5Hz〜30kHz(–3dB、スーパーオーディオCD、DSDF=F2、XLR出力時) |
S/N比 |
113dB(0dB、スーパーオーディオCD、DSDF=F2、XLR出力時) |
歪率 |
0.0007%(1kHz、0dB、スーパーオーディオCD、DSDF=F2、XLR出力時) |
■総合
|
電源 |
AC 100V、50/60Hz |
消費電力 |
30W |
外形寸法(W×H×D) |
445×162×447mm(突起部含む) |
質量 |
35kg |
付属品 |
電源コード×1、リモコン(RC-1333)×1、リモコン用単3型乾電池×2、フェルト×4、取扱説明書×1、ご愛用者カード×1 |
メーカー保証 |
3年(※メーカー登録後) |
※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。